「ハードディスクの空き容量不足」 にどのように対応するのがよいか 長年使用しているパソコンに、ある日突然 「ハードディスクの空き容量不足」 のメッセージが表示されたら、どうしますか? 今回は、ハードディスクの容量不足を解消するための方法についてまとめてみました。Windows 7 のケースを中心にまとめています。 「ハードディスク」の構成について ハードディスクとは、パソコンのデータを記憶する装置のことです。HDD とも呼ばれます。HDD は、パソコンに内蔵されたものと、外付けのものがありますが、ここでご紹介するのは、パソコンに内蔵されたハードディスクを活用する方法です。HDD がいっぱいになってしまうと、新しいソフトのインストールや写真・動画の取り込み、メールの送受信ができなくなったり、パソコン自体の動作がとても遅くなってしまうなど、パソコンが不調になる原因になります。 パソコンに内蔵されているハードディスクは、「C ドライブ <ローカルディスク (C:)>」 と 「D ドライブ <ローカルディスク (D:)>」 という2つの領域に分かれている場合が一般的です。パソコンによっては、2つ以上の領域にハードディスクが分かれているものもあります。 C ドライブが容量不足になるのはなぜ? 一般的にC ドライブには、Windows 7 などの OS や、インストールされているさまざまなソフトウェアのデータが保存されています。 また、[マイ ドキュメント] [マイピクチャ] などのデータフォルダーの保存先や送受信したメールのデータも、初期設定では C ドライブに指定されていることが多いです。 このため、パソコンを使い続けていくうちに、C ドライブにどんどんデータが保存され、空き容量が少なくなってしまうのです。一方、D ドライブは、利用者が自由に使える領域として空いているのが一般的です。 ハードディスクの空き容量の確認方法は?
パソコンを長く使っていて、システムやアプリの起動、ウィンドウを開く、ファイルを開く、コピーをするなど、一つ一つの動作に時間がかかると感じたことはありませんか。様々な原因が考えられますが、もしかしたらそれはハードディスクの容量不足が原因かもしれません。一度、内蔵HDD(ローカルディスク)のプロパティを開いて、空き容量を確かめてみましょう。 Windows10では、「デバイスとドライブ」の「ローカルディスク」を右クリックしてプロパティを開くと、使用領域と空き領域が表示されます。 なぜ空き容量が必要なのか? ハードディスクは一般的に全容量の10〜20%を空けておいた方が良いと言われています。なぜ容量いっぱいまで使ってはいけないのでしょうか。それにはいくつかの理由があります。 1. パソコンの動作が遅くなる。 パソコンには、システムやアプリがすばやく処理を行うために、データを一時的に保存しておくRAM(物理メモリ)という記憶領域があります。RAMがいっぱいになると、ハードディスクの一部をRAMの代わりに使います。これを仮想メモリといいます。ハードディスクの空き容量が少ないと、一時保存の場所が足りなくなるので、システムやアプリのデータ処理が停滞し、動作が遅くなってしまうのです。 2. OSのアップデートができなくなる。 Windows10は、定期的にで「Feature Update」と呼ばれる大型のアップデートを行っています。このアップデートには最低でも8〜12GBの空き容量が必要で、容量が不足しているとアップデートに失敗してしまいます。最新のアップデートができていないパソコンを使うと、ウイルス感染や不正アクセスに対するセキュリティが脆弱になり、とても危険です。パソコンを安全に使うためにも、内蔵HDDには十分な空き容量が必要なのです。 空き容量を増やす7つの方法 ハードディスクの空き容量が全容量の20%未満しかない場合は、早めの対処が必要です。以下のような方法で空き容量を増やしましょう。 1. 不要なファイル・フォルダを削除する。 まずは保存してあるデータを確認して、不要なものを削除しましょう。残しておく必要のない動画・画像・書類はゴミ箱に入れて、ゴミ箱を空にします。ゴミ箱を空にしないと空き容量は増えません。ダウンロードフォルダに、ダウンロードアプリのインストーラが残っていることも多いので、フォルダを確認して残っていたら削除しましょう。 2.